書道の資格と師範の違いとは?

書道には様々な資格がありますが、その中でも「師範」という資格は高いレベルの技術や知識を持った人に与えられます。

本記事では、書道の資格と師範の違いについて解説します。

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書道の資格とは?

書道には、日本書道教育学会が認定する公的な資格があります。代表的なものは、「初段」「二段」「三段」「四段」「五段」「六段」「七段」「八段」「九段」などがあります。

これらの資格は、一定の技術や知識を持っていることを証明するものです。

資格試験は、書道教育学会が主催する試験会場で行われます。

一般的に、段位が上がるほど難易度が高く、合格率も低くなります。

試験内容は、文字の形・バランス・筆使いなど、様々な要素があります。

書道の師範とは?

書道の師範は、資格以上の高い技術や知識を持った人に与えられる称号です。

師範になるためには、一定の実績や評価が必要であり、教育能力も重要視されます。

師範は、教育者としての役割も担います。

自分が書いた作品だけでなく、生徒が書いた作品を見て、アドバイスをしたり、技術や知識を伝えたりすることが求められます。

また、師範は社会的にも高い評価を受けます。師範の称号を持つことで、書道の世界での地位が高まり、教育者としての仕事の幅も広がることがあります。

資格と師範の違いは?

書道の資格は、一定の技術や知識を持ったことを証明するものであり、師範のように教育能力や社会的地位を表すものではありません。

一方で、師範は資格以上の高い技術や知識を持ち、教育能力も求められることから、資格を持つだけではなく、教育者としての役割を担うことができます。

資格と師範には共通点もありますが、それぞれの違いをまとめてみました。

資格

書道の資格は、日本書道教育指導者協会や日本書芸院、全日本書道連盟などが認定するもので、検定試験に合格することで取得できます。

主に、初級から上級まで段階的に存在し、それぞれに定められた課題を書いたり、作品を審査してもらうことで認定されます。

資格を取得することにより、一定の技量や知識を持っていることを証明することができます。

また、資格試験は基本的に実技試験が中心であり、技術面に重点が置かれます。

師範

師範とは、書道の技術や知識、指導力がある人物のことを指します。

師範には特に認定制度はありませんが、日本書道教育指導者協会や日本書芸院、全日本書道連盟などが主催する師範養成講座などで教育を受け、一定以上の技術や指導力を有することが求められます。

師範には、教室を開設し、生徒を指導することができます。

また、自己流で独学した場合でも、一定の技術や知識、指導力を有することができれば、師範として認められることもあります。

師範は、技術だけでなく、指導力も求められます。

生徒に合わせた指導法や、生徒の成長に合わせた課題の設定など、個別の指導に対応できる能力が必要です。

また、コミュニケーション能力も求められます。

生徒とのコミュニケーションを通じて、生徒の個性を引き出し、自己表現力を育てることが大切です。

まとめ

書道の資格と師範の違いについて説明してきました。

書道には数多くの資格がありますが、資格があるだけでは、書の道を極めることはできません。

技術だけでなく、人格や人間性も重視され、長年の指導経験を積んだ師範の存在が、書の道を進む者たちにとって大きな支えとなることでしょう。

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