すでに書道を習っている方、またはこれから書道を始めたいと考えている方もいずれは書道の師範を取得したいと思いますよね。
茶道や華道では師範の取得=看板となり、結構な金額を師匠や会にお支払いするようなことを聞いたことがあります。
同じ「道」の付く書道ですから、やはりかなりお金がかかるのでは?と心配になりますが実際はどうなのでしょうか。
師範の認定にも差があります
書道を習ったことがある人はご存知かと思いますが、書道塾に通うと大抵は何処かしらの団体、会派が発行する競書に作品を提出し徐々に級や段
が上がっていったと思います。
実は師範というのはその延長でしかありません。
書道の師範資格というのは所属団体の裁量で認定しているので団体によって力量に大きな差がありますし師範認定の受験料も違います。
目に見えるお金
私が作品を出していた競書は書道で有名な大学が主催している団体ですが「段」という称号がなく決められた上位の級を取得すると基礎の師範認定試験を受けられます。
受験料は当時は1万5千円で今でもさほど変わっていないようです。
先生へのお礼も強要されることはなく自主的に5千円程度の品をお渡ししただけです。
これも先生によりけりです。
基礎の師範取得の数年後に専門部教授認定資格を取得しましたがその時も基礎の時と同じような受験料でした。
お礼の金額も同じです。
習う先生によっては受験の度に数万円(1~2万)合格したら更にドン!(1~3万)という先生もいるようですが私の先生は違うタイプの方でラッキーでした。
しかし先生は受験に合格させるためのお手本を別に書き指導するのですから本来ならそれなりのお礼を差し上げるのが適当なのだと思います。
目に見えないお金
書道の師範を取得するまでに目に見えるお金を書いてきましたが実は目に見えないお金も結構かかります。
私の所属団体では認定試験では半紙の作品の他に条幅作品(漢字と仮名の2作品)も要求されます。
他の団体でもほぼ同じでしょう。
条幅の紙は一反8千円~1万円位。もっとお安い紙もありますが、やはり高い紙は書きやすいのです。
提出するたった1枚の作品完成のためには一反(100枚)位は書き込みますので条幅の漢字と仮名の二反で約2万円。
半紙も1万円位でしょうか。
他には墨と筆も良いものは結構高価です。
見えないお金も侮れないと思ってください。
いかがでしたか?
書道の師範を取得するまでにかかるお金はそんなに高額ではないけれどもそこそこかかります。
それでもせっかく書道を始めたのならば何か目標を持ってお稽古した方が上達しますので頑張ってください。