華道や茶道と並び書道も40年位前までは花嫁修行の一つとして書道を習う女性が多くいました。
いずれも教室を開いて他人に教えるのが目的と言うよりは最終的にはお免状を手に入れるのが目的だったようです。
お見合いの釣り書を飾るためだったのでしょうか。
現在ではそういう女性は殆ど見受けられません。
やはり書道のお教室を開いて生徒さんに教えたいと明確な目的を持って書道師範のお免状の取得を目指す女性が増えています。
書道は自宅でもお教室として生徒さんに教えることも可能です。
ピアノ教室と違ってマンツーマンではなく、先生一人で何人もの生徒さんを同時に指導することが出来るので効率が良いと言えるでしょう。
ぜひ頑張って書道師範を取得してお免状を手に入れてはどうでしょうか?
受験料とは別にお免状代を払う
書道界では通常、師範の認定を取得するまでに10年位かかると言われています。
実際にどこの団体でも初心者から10年位書道の練習と勉強を重ねていけば師範の資格が取得可能なように指導していると思います。
10年以上習っても師範の取得が出来ないのは練習不足か指導力不足だと言えるのではないでしょうか。
そして無事に師範の認定試験に合格した暁には受験料とは別にお免状代を支払うことで認定証が授与されます。
また指導していただいた先生に対してもお手本代としてお礼を包むのが書道界での慣習としてあります。
画家が作品を売るのと同じように書家はお手本と言えども作品を売って成り立っている訳ですから先生へのお礼は当然のことなのです。
お礼の相場は団体によって違います。
金額が決まっていないのが厄介なのですが、社中の先輩方に教えていただくのが良いと思います(金額が決まっている団体も中にはあります)。
概ね、漢字の団体の方が仮名書の団体よりお礼の金額が高いようです。
中には初心者でも1年から2年で師範資格が取得出来ると謳っている団体もあります。
書道界の常識や学ばなければならない事の多さを考えると1~2年で初心者から師範の技量と知識が培えるとは到底思えないのですが、師範認定に統一された基準はありませんから技量や知識はともかく師範には成れます。
こう言ったところでもやはり受験料とは別にお免状代が必要なようです。
特に先生に対してのお手本代やお礼は必要では無いと思います。
先生へのお礼がお免状代
お免状代と言えば受験料や実際の認定証の事を指すのでは無く、先生に対してのお礼の事をお免状代と言うのは書道界だけてなく茶道や華道の世界でもそのように称する事が多いようです。
日本人は下世話なお金の話しは直接的な言い方を避け、代名詞を用いるのが常套なのですね。