華道や茶道、書道もまた習い事にはそれなりにお金がかかります。
書道教室に通うと月に3~4回のお稽古で6000円から8000円が平均的なお月謝だと思います。
日展に入選されている先生の指導を受けるとなると月に2回のお稽古でも同じ位かもう少し高いお月謝になると思われます。
師範をこれから取得するという方なら普通の書道教室で十分だと思います。
師範を取得した後に書法展の入選までも考えているのなら日展の先生に指導をしていただいた方が良いと思います。
お月謝の他に師範認定試験用のお手本代やお礼が必要な場合もあります。
その他にも紙や墨も結構な金額になります。
書道師範の資格を独学で取得する方法
そんなにお金がかかるのかと怯んだ方達も諦めないでください。
時間はかかると思いますが、書道教室に通わなくても自力で独学で師範資格を取得するのは可能だと言えます。
独学と言っても師範資格は各団体が個別に定めている認定資格なので、どこかしらの団体に所属する必要があります。
所属した団体の競書を取り寄せて競書をお手本に課題を提出しながら師範認定試験を受けられる級段位まで昇級して認定試験を受験すれば良いのです。
師範認定試験も独学で練習し自力で突破します。
認定試験に見事合格出来れば紙や墨などの消耗品は別として、師範資格取得にかかる費用は月々の競書代と認定試験の受験料だけです。
書道筆法、技法
書道を習っている方なら先生から頂いたお手本をよく見て書いているつもりなのに先生の書とは何か違う、全然違うと思いませんか?
はい、私はしょっちゅう思っています。
書道は硬筆と違い、筆を浮き沈み(上下)させながら筆を運びます。
筆をリズミカルに早く動かしたり遅く動かしたり、墨の潤渇を出す事で線や書全体に様々な表情を生み出し表現するのです。
また『三過折』『露峰、蔵峰』『逆筆、順筆』等々の筆法もあります。
そう言ったことは一般の人は知られていない、書道を学んだ事のある人にしかわからない事でしょう。
そして様々な筆法、技法を使いこなすには相当の技量が必要となります。
様々な筆法や技法を使えるようになってもまだ先生に指摘、指導されて初めて気付く事が多々あるものです。
それを教えてくれるのが師範、先生なのです。
まとめ
競書のお手本を見てさらさらと同じように書ける人は中々少ないと思います。
とはいえ、ある程度書道の腕に自信があるならば独学で挑戦しても師範合格の可能性はあるのではないかと思います。
また出来るだけお金はかけたくないと言う方も先生に習うよりも時間はかかると思いますが挑戦してみてはいかがでしょう。
独学で始めて、やっぱり無理だと思ったら、それから書道教室を探して習いに行っても良いと思います。