書道に限らず茶道や華道でも師範を取得するにはそれ相応の年月がかかるのが一般的だと思います。
いずれも最短でも10年位は覚悟して取り組まないと師範のお免状を手にすることは難しいとされています。
ましてや書道は漢字が中国でうまれて書を文字として言葉を伝えるだけの道具ではなく芸術として捉え鑑賞されてきた歴史は千年を超えているのです。
それでも少しでも早く、最短で書道の資格を取得するためにはどのようなお稽古が有益なのでしょうか。
目次
筆を自由自在に操る
硬筆は常に同じ筆圧で書きますが、書道では筆の峰の長さを利用して筆を上下に浮き沈みさせながら筆を運びます。
書道の難しさは筆を紙に垂直方向に立てながらも自由自在に操るところです。
自由自在とまでは行かなくともある程度動かせるようになるため文字だけではなく、絵を描いてみるのも良いお稽古です。
文字の基礎的な形
書道は文字を書いています。
どれほど芸術的に書いても文字であることを忘れてはいけません。
文字には元々持っている意味と形がありますから、あまりにも自分勝手な文字ではいけません。
テレビなどに書家として出てくる方達には少し自分勝手な解釈が多いように思います。
きちんとした文字の基礎的な形を学ぶためには古典の臨書と言うお稽古をたくさんすることで力が付くと思います。
スマホを使ってビデオを撮る
書は常に一定の早さで筆を動かす訳ではありません。
筆をゆっくり動かしたり早く動かしたりと言うリズム感も重要です。
墨の濃さも一定ではなく、墨の潤渇がある事で一層美しく見えるのです。
師匠が書いているところをビデオを撮らせてもらえるようにお願いしてみましょう。
筆を自由自在に操り、リズム感のある筆運びを観察する事が出来ます。
今はスマホでビデオを簡単に撮り、観ることができるので本当に便利です。
実際に師匠が目の前で書いているところを見て『あーそうか、こんな風に筆を動かすのか』と気づいても後になると忘れてしまうものです。
ビデオで何度も観察する事で筆運びのイメージトレーニングになります。
昔には無かった、とても便利で有益な勉強の方法だと思います。
まとめ
書道の師範の資格を最短で取る方法はとにかくお稽古をして腕を上げる事です。
それでもスマホを使ったりと昔よりも効率的に学ぶ事も出来るようになりましたし。
様々な古典作品の写真集、教本もネット通販で手に入りやすくなり、注文すると最短で次の日には届きます。
様々な事が便利になり、お稽古を工夫することで師範取得する期間を短縮することも可能でしょう。
しかし、昔と同じようにお稽古するしかないものでもあります。