書道の師範認定試験の合格率

一般的に書道の師範は其々の団体や社中が独自に定める基準に依って認定している民間資格でしかありません。

履歴書の特技欄には記入できますが、資格欄に記入できるものではありません

ですから書道師範と一言で言っても其々の団体や社中で技量に差が出てしまいます。

なので合格率などの統計は勿論ないのです。

何処の団体も師範の認定試験を受けるには一定以上の級段位保持者にしか認めていないので合格率は非常に高いと思われます。

また一般的な団体や社中では級段位と言う年数をかけて段階を踏んでの師範資格となるので書道のそれなりの知識や技量の保証はされている筈です。

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合格率100%

短期間で書道の師範取得までをコースとした団体ではコースを卒業すれば技術試験が免除されます。

自宅で論文を書いて提出すれば漏れ無く師範の免状がもらえる、合格率100%の団体もあります。

技量はともかく、とにかく資格が欲しいと言う方にはもってこいだと思いますが、その後はどうするのか?何が出来るのか?は謎です。

毛筆書写検定の合格率

書道の師範と言う名称ではありませんが、文部科学省、全国各都道府県教育委員会が後援している毛筆書写検定の最高位の1級は書道指導者に匹敵するとも言われ合格率は10%以下の難関資格として認められています。

毛筆書写検定毛筆民間資格ですが全国統一問題であり誰でも受験する事が出来る公的資格として履歴書の資格欄に記入できる資格になります。

毛筆書写検定の準1級、1級に合格している高校生に於いては大学入試優遇制度があり加算点が認められています。

また大学生では級に応じて単位として認められています。

1級を取得すれば指導者証と認定書が交付されるので書道教室を開く事も可能です。

高校生や大学生には書道師範よりも毛筆書写検定の方がメリットがありそうですが、合格率は高校生レベルと言われる2級で約45%、大学生や成人レベルの準1級になるとガクンと合格率が下がり20%をきります。

技量だけでなく書道知識としての理論試験もあります。

まとめ

師範の資格がなくても書道を教える事も出来、書道家を名乗ることも可能な書道界では師範資格にあまり重きを置いていません。

大学で書道を学んだ人は師範の資格は取らずにゼミの教授の社中に入り、そのまま公募展入選を目指します。

書道界では日展や読売書法展、毎日書道展など書道の公募展への入選回数が最も重要視されています。

書道の師範は書道界の入り口にすぎませんが扉を開ける鍵になりうる資格でもあります。

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