書道のそれぞれの流派において、技量を認定した級位や段位があり、指導者の資格としての准師範や師範といったものがあります。
書道の流派に共通した認定基準がないため、段位の価値を比較することは難しいのですが、各流派の独自基準とはいえ、対外的には信用を失うような価値にしないための認定がなされています。
そのため、流派の違いがあっても、5段以上の段位については、かなりの上級者であることには間違いありません。
師範と最高位である10段保有者の比較となると、同一流派の場合と他流派の比較では、その価値の判断は難しいものです。
書道の師範と10段の保有者の違いは?
書道の師範と10段の保有者の違いは、指導者の資格である師範という立場を示すものと10段という段位の最高位の技量のレベルを示すものです。
師範の資格と段位の比較は、それぞれが持つ意味の違いから、意味がありません。
どちらが、書道の腕が良いかとなると、流派によっても判断が違ってきます。
書道の師範には、一定の段位を取得することで師範の認定試験受験を許可される流派もあり、師範にならなければ、6段以上の段位を取得できない流派も存在します。
技量だけの比較であれば、師範であるかどうかを別にして、段位のみでの比較が妥当です。
いずれの流派においても、5段以上の段位を持つ人の字は、優劣がつけ難いというのが、個人的な見解です。
段位の取得と師範の資格取得は?
段位の取得と師範資格取得は、練習生としての技量向上と技量の認定を受けるものと、書道の団体の中での練習生の立場から指導できる立場を認定されることです。
段位の最高位として、10段を設定する流派は多く、師範の資格を保有しなければ、この段位を保有できない流派もあります。
師範であろうと練習生であろうと、その書道の団体においての技量は、段位によって判断できます。
流派による段位や師範の認定方法の違いにより、他流派との比較はできませんが、同一流派においては、段位が上位のほうが、技量がうえです。
書道の段位の基準は、各流派の独自の判断によるものであり、他流派どうしの比較はできず、比較する際には、流派の信用性も関係します。
一般的に字が綺麗だと、単純に感じられる技量水準は、どの流派でも5段以上の高段位の保有者です。
書道のうまさは、段位と字の印象?
書道のうまさは、単純に保有する段位での比較ができますが、所属する流派が同一である場合に限ります。
書道の段位の認定は、各流派の独自の基準によって行われ、他流派どうしの比較はできません。
多流派どうしの比較には、見る人のその字に対する印象が重要で、5段以上の段位を持つ人の字は、いずれも綺麗に見れます。
多くの流派において、最高位として、10段を設定するものが多く、師範資格保有者が取得する場合が大半です。
単純に、字がうまいと言われるレベルには、段位だけではなく、字の持つ印象も影響します。