書道の師範免許取得に必要な段位は?

毛髪を使った文字の書き方を学ぶ「習字」に対して、書道には「筆と書道用の紙」を使って表現する芸術の側面をもっているため、綺麗な文字を書くための筆順や運筆などの習字の要素に加えて、文字にデザイン性を持たせる技法も学びます。

芸術作品の側面がある書道の作品には、書いた人の氏名や所属する書道の団体や流派、保有する段位や師範免許の有無などのプロフィールが記載されたカードが付されます。

書道にある多くの団体や流派の違い、技量水準の目安となる段位や級位、最高位の師範の保有状況を知ることで、鑑賞する作品の判断材料にもなります。

書道の世界にある段位や級位、師範免許が表す意味や違いなどについて紹介します。

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書道の段位や級位とは?

毛筆を使った文字の書き方と芸術性を学ぶ「書道」には、数多くの流派や団体が乱立し、その腕前をはかる基準も全国で統一されたものはありません。

書道にある段位や級位は、所属する流派や団体が独自に定めた基準をもとに認定した腕前や技量の水準を表したレベルです。

段位や級位、師範といった技量を表す階級は、武道の世界にもあるものと同様のもので、最初は10級から始まり数字が少なくなるほど上位級となり、一級が取得できたら、段位を取得します。

初段から二段、三段と数字が増えるほど上位段となり、流派によって定められた段位以上は、師範免許を取得しなければ、それ以降の段位を取得できない流派が大半です。

つまり、所属する書道の流派で最高水準の段位を保有すると認定された人に与えられた資格が師範であり、門下生を指導できる師範免許とされています。

書道の師範免許を取得する意味は?

全国各地に点在する書道教室は、所属する流派で稽古を積んで師範免許を取得した師範によって運営されているものが大半を占めています。

芸術的な要素を含む書道には、技量をはかる客観的な判断材料となる基準には、師範が書いた書の作品と所属する流派が認定した段位や師範免許となります。

そのため、書道を習おうとする人にとっては、教わる師範の技量がどの程度のもので、書きたい文字が好みと一致しているかでも判断が分かれます。

少なくとも、師範免許の認定には、それぞれの書道の団体や流派が保証できる技量と指導能力を有した有段者にのみ与える基準を独自に設けて、対外的に評価してもらえるようにしています。

書道の師範免許には、江戸時代にあった剣術指南道場の免許皆伝とも似たニュアンスがあり、現在の公的な資格とは一線を画しています。

書道の世界にある段位と師範免許

芸術性をもつ書道の世界には、その技量水準を対外的に示す目安として、それぞれの団体や流派が認定する段位や級位、師範免許があります。

書道を人に教えるための師範免許は、基準の段位を保有した段階で受験が認められ、検定試験の合格者には、所属する団体や流派が、その技量と指導者としての資格を裏付けしています。

師範免許が信用されるかどうかは、認定した流派の信用ともいえ、門下生となろうとする人の判断材料ともなっています。

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