カルチャースクールで書道講師をしていると生徒さんから『書道の師範て何年位で取れますか?』と訊かれる事があります。
私は大人(33歳)になってから初めて書道を習いに行きました。小学校の授業でお習字をして以来です。たまたま家のご近所に良い書道教室があるよとのママ友情報から書道のお稽古に通うようになりました。
週一で10年
ただ綺麗な文字を書けるようになりたいと思いで書道教室に行ったのですが最初に先生から『コツコツお稽古をすれば10年位で子供に教えられ
るようになりますよ』と言われたのをよく覚えています。
その時先生は『時々、直ぐに上手くなるとか1年で師範になれるとか宣伝している所があるけど、それはやっぱり無理ねぇ』とも仰っていました。
それからは週に一度のお稽古に通い、勿論家でも先生から頂いたお手本でお稽古をしながら気がつくと10年。
先生が最初に仰った通り小学生まで教える事が出来る基礎的な書道師範の認定試験に合格しました。
そしてそれから数年後に大人にも教える事が出来る専門部の師範認定資格も取得しました。
もしも毎日お稽古に通い毎日何百枚も書を書けばもっと短期間で資格を取得出来たかも知れませんが書道塾は、いえ書道塾以外でも
週に一度のお稽古が普通のように思います。
師範取得しなくてもデビュー
書道師範の資格というのは国家資格や自動車の運転免許のように明確な基準はありません。
競書を発行する団体がその裁量で決めているだけです。
勿論、技量にも大きな差があると言えます。少し話しが外れますが、例えば履歴書に書く時は『○○書道の師範資格』と書くべきなのです。
もっと言えば師範を取得していなくても他人に教えてはいけない訳ではないのです。
自分の書く文字に自信があり生徒さんも集まるのなら師範資格がなくても大丈夫と言う事です。
自分本意の文字で書道家と名乗りメディアで活躍している方も実際にいらっしゃいます。
専門家が何と言おうと大衆(素人)から受けるのであればそれもまた是なのだと思います。
やっぱりコツコツ10年
さて話しを元に戻しましょう。
書道の師範を取得するのに何年かかるか?と言うと結局一概には言えませんとにべもない返答になってしまいます。
結局は所属団体の裁量やお稽古量でかなりの差があるのがお分かりになって頂けたと思います。
但し、前記したよう大抵はにコツコツとお稽古を重ねていけば10?13年位で師範のお免状を手にする事が出来るのではないかと思います。
また個人の才能や資質でも取得に何年かかるかが違うのは当然ですね。