書道の師範になるために、さまざまな流派や団体がありますが、その一つに、原田観峰が創設した日本習字という財団があります。
日本習字は、創設65年になる書道の文化振興を目的とした財団であり、書道の通信教育と書道教室の運営や展覧会などの開催などを行っています。
日本習字での師範になるには、ホームページで、個人差があるものの、最高位の教授免許5段を取得するのに、最短でも5年、平均で8年という表記があります。
取得している教授免許の段位により、指導できる生徒の年齢に制限が加えられていたり、指導に必要な技量に応じた細かな設定が設けられています。
教育システムとして、通信教育と書道教室を運営する師範との対面での指導方法の選択できるので、指導を受ける側としては、利便性があります。
日本習字での師範の資格を示す教授免許には?
日本習字での師範の資格を示す教授免許には、毛筆漢字と毛筆かなに分けられ、漢字とかなにおいて、5段までの段位が設定されています。
教授免許の5段取得者が、小学生や中学生、高校生、一般人すべてを対象とした指導が許可され、それ以下の教授段位においては、制限が設けられています。
教授免許初段では、小学生以下への指導のみ、二段では中学生まで、三段では高校生と二段保有の一般人まで、四段では三段保有の一般人までという具合です。
これらの指導対象者の制限は、漢字とカナの区分があるため、それぞれに対応した教授免許が必要となっています。
日本習字の教育システムは、長年継続されている書道の団体ですので、独自のものが確立されていますが、認定基準については、実体験がないので、はっきりはわかりません。
日本習字での師範の資格は?
日本習字における師範の資格は、ほかの書道の流派や団体と同様に、日本習字が独自に認定した書道の指導技量を証明したものです。
その認定基準については、財団独自の設定がなされており、はっきりとした基準を確認できませんが、この師範資格を取得することで、教室開設が可能となり、その指導が可能となる師範に、トラブルになるような人への師範の資格はされないと考えられます。
日本習字に限らず、書道の各流派や団体において、それぞれの教育システムが構築されており、独自の判断基準も設定されています。
書道を練習して、昇級昇段の審査をクリアした先に、師範の資格を取得するには、教育システムを受け入れる練習生としての継続した練習量と資質も問われます。
日本習字を始め、書道の各流派において、師範の免許を付与する場合には、それまでの人間性も含めた書道の技量を審査されるともいえます。
日本習字で師範になるには?
日本習字で師範になるには、平均で8年程度の期間が必要で、通信教育や書道教室の参加が必要です。
日本習字の師範には、指導できる対象に合わせた教授段位の設定がなされており、最高位の5段を取得していないと、指導できる生徒に制限が生じます。
設立して65年になる日本習字においては、その期間で構築された教育システムが存在しており、それが、書道の通信教育と実際の教室として、練習する生徒が選択できるシステムになっています。