書道の師範をしていると生徒さんから『いつから書道をしているのですか?』と度々聞かれます。
また『師範取得にはどれ位の期間が必要ですか?』と言うのもよく聞かれる質問です。
初心者から10年
私が近所の書道教室に始めて足を運んだのは息子が小学校1年生になった時で年齢も30歳を越えていました。
それまでも書道を習いたいと思ってはいましたが子育てに奮闘している最中、時間とお金にその余裕はありませんでした。
書道を習うのは小学校の授業以来の事で、先生には筆のおろし方、墨のつけ方から教えていただいた本当の初心者でした。
特別に飛び抜けて熱心な生徒ではありませんでしたが書道教室に通い始めて10年で高校生まで指導できる基礎的な師範資格を取得出来ました。
そして、その2年後には大人も指導できる専門部の師範にも合格しました。
師範取得にかかった期間は私の場合は10年?12年と言うことになります。
私は毎日毎日練習する熱心な生徒ではありませんが人より少しだけ器用な面を持っているかもしれません。
また良い先生に巡り会えた事と同年代の良い仲間にも恵まれたのも師範資格を取得出来た大きな要因だと思います。
いつから習っているのか
師範取得にかかった期間と言っても小学生から習い続けた人、習っていたけど途中で辞めてまた始めた人、私のように大人になって初めて習った人などなど様々だと思います。
効率的には一回途中で辞めてしまうのは効率悪く時間のロスが大きいと個人的には思いますが、それはあくまでも書道をなっらた合計期間として考えた場合の事です。
大人になってから書道を再開し、師範取得を考えた時には書道の基礎が出来ていれば私のような全く初めてと言うよりも早く師範を取得出来るのではと思います。
書道が好き
師範の資格を人よりも短い期間で取得出来きた人はお稽古や書についての学びもたくさんしています。
そして何よりも師範取得に対するモチベーションが非常に高いのではないでしょうか。
モチベーションが高いからこそたくさん練習もするし著名な書家の書作展に足を運び、作品から色々な事を学ぶ事が出来るのです。
高いモチベーションを維持するには書道が好きと言う事です。
書道が好きだから書を書く事、学ぶ事が苦にならず楽しむ事が出来き、高いモチベーションを維持し続けられるのだと思います。
正に『好きこそ物の上手なれ』です。
書道が好きなら師範取得にかかる期間なんて気にならないかもしれませんね。