大学生が大学において、書道の師範を目指す場合、書道の教師や書道家としての進路の選択が可能です。
大学のカリキュラムに、書道の師範の資格を取得するものはないものの、公的な資格である毛筆書写検定などがあります。
この資格の最上級位は、書道の流派団体の師範の資格に相当し、書道家としての肩書きとしての利用が可能です。
大学生が、書道の師範に相当する資格を取得して、卒業後には、アトリエや画廊といった就職先などもあげられます。
大学教育での書道の存在は?
大学教育での書道の存在は、学校教育における国語の一部としての書道と、芸術的要素としての書道の学問的研究対象と指導者の育成を目的とします。
書道教室における級位段位の取得での技量向上と師範の認定というものでの書道家としての活動につなげるものとは、趣旨が多少異なります。
両者において、書道に関して習得する技量に大差はないものの、習得した技量や知識を活用した進路には、大学生の場合と一般社会人では、違ってきます。
大学生が在学中から、書道の師範を目指した進路選択としては、アトリエ、画廊、スクール、美術館、海外での美術関連の会社などが、活躍の場所として考えられます。
書道の師範の資格や毛筆書写検定といったものだけでは、活躍の場所は、書道教室の運営が中心となり、展覧会などへの作品出展での知名度の向上をはかることが、二次的な活動です。
大学の卒業資格と書道の師範資格のダブルライセンスの保有で、その後の活躍の場が広がります。
書道家としての活動の幅を広げる大学?
書道家としての活動には、特別な資格や学歴は、本来は問題ではなく、書に対する技量が問われるものです。
書道家の一つの資格である師範の立場を得ることで、書道教室の運営が効率的に行えることに加えて、大学での教員免許の取得や、大学の卒業資格の保有などが加わることで、書道の師範資格と合わせることで、社会的な活動の範囲を広げることにつながります。
書道を通した進路を選択する場合、大学生であれば、関連する教員免許やその他の公的資格を取得することをおすすめします。
「書」を作品として販売が可能な書道家の進路は、あくまで、展覧会などでの評価を受け、知名度が向上することで成立するもので、資格の取得だけでは、成立しません。
書道を中心とした進路選択に迷う大学生は、技量向上の意味からも、師範資格取得を目指すことで、副次的な結果が追随します。
書道の師範を目指す大学生には?
書道の師範を目指す大学生には、職業としての書道家の姿をイメージしたうえで、必要な技量や知識、それを裏付ける資格を取得することです。
書道家の師範は、指導者であり、芸術家であり、個人事業者でもあります。
書道家に必要とされる書道に関する技量だけでは、仕事としては成立せず、そのほかに必要な要素を大学の教育において吸収することが必要です。