書道の師範になるための難易度は、各流派や団体で設定された独自の判断基準での認定のため、一概には言えません。
書道の師範の資格は、履歴書に記載する際には、趣味や特技の欄にしか記入することができないことからも、公的な資格としては、評価されていません。
公的な資格であれば、合格率などの統計数字が存在し、難易度の目安にも利用できますが、これらは存在しません。
とはいえ、書道の各流派や団体において、一定水準以上の技量を保有しなければ、指導者としての資格である師範の認定はしませんので、数年にわたる練習の期間と知識や技量が必要です。
書道の師範に相当する公的な資格には?
書道の師範に相当する公的な資格には、唯一、文部科学省が後援する毛筆書写検定があります。
この検定は、師範の資格とは違いますが、一般的には、最高位の1級は師範相当の技量ともいわれ、その合格率は、10パーセント以下です。
この合格率と書道の各流派や団体の市販認定試験の難易度を比較することはできませんが、目安として、難易度が高いといえます。
書道の各流派において、標準的に10年程度の期間を要し、その間に昇級昇段の審査を受ける必要性を考慮すれば、それ程簡単に取得できるとはいえません。
各流派が、師範に認定するには、それなりの技量水準を保有していることを保証するもので、その信用性の維持からも、それなりの難易度の設定がされています。
書道の師範を簡単に取得することは?
書道の師範を簡単に取得することは、運営する団体によっては、カリキュラムで設定されている内容の論文などの提出で、合格できるものもあります。
ただ、こういった団体においては、技量審査が免除されており、書道家としての技量には疑問符がつきます。
単なる知識上の師範免許の付与を受けることは可能ですが、書道家として、対外的に活動することは、ほとんど不可能だと個人的には思います。
書道の師範を簡単に取得することは、昇級昇段の審査を受けることはもちろんですが、展覧会などへの公募参加での入賞回数などで、期間を短縮することは可能です。
しかし、これにはかなりの難易度があり、誰にでも可能という方法ではありません。
日本の文化ともいえる書道の師範には、地道な練習の積み重ねが、王道といえます。
書道の師範になる難易度は、流派によって違いがある!
書道の師範の認定試験を受験するには、受験資格を認められるまでの練習期間が必要で、それには、指導してくれる師範との関係性も重要です。
書道の師範にかかる難易度は、各流派や団体において独自に設定されており、統一されていません。
各流派や団体の信用にも関わる師範の資格認定ですので、それぞれにおいて、厳格な難易度といえます。
しかしながら、あくまで民間の資格のため、履歴書などへの記入の場合には、趣味や特技としての扱いです。