書道の各流派において、技量水準の向上と技量の目安になるものとして、級位や段位の設定がされています。
技量水準のための段位などとは別に、流派においての指導者として資格に、准師範や師範というものがあります。
師範は、一般の生徒よりも技量水準が高くなければ、指導にあたることができないため、一定水準以上の技量である段位を取得したうえで、認定試験の受験と合格を求められます。
師範の認定試験の受験を何段から許可されるかは、各流派で独自の規定がなされているために、一概には言えません。
書道の師範と段位との関係は?
書道の師範と段位の関係は、所属する流派での立場を示す師範と技量水準を示す段位といえます。
書道の師範は、生徒に指導することを認められる立場であるため、生徒の技量水準よりも上である必要があります。
そのため、書道の師範の資格を得ようとする場合の認定試験の受験には、何段からという流派は少ないものの、初段以上の有段の技量水準が必要とされる流派が大半です。
しかしながら、書道の流派によっては、課題や論文の提出が規定通りになされることで、師範の資格を付与する団体も存在します。
こういった団体の師範の知識面の能力は問題ないとしても、技量面については、疑問符がつきます。
書道の師範と最高段位は?
書道の師範と最高段位は、別の種類の資格であることは、前述の通りです。
一般的には、書道の流派の多くは、最高段位として10段が設けられています。
普通に考えれば、最高の技量とされる10段を保有した人のみが師範の資格保有者のように感じますが、現実には、師範が10段を必ずしも保有しているわけではありません。
通常は、2段や3段といった段階での師範資格認定試験を受験することが多く、師範の資格を保有しなければ取得ができない段位を設定している流派も多く存在しています。
このように、ある意味では曖昧な規定のため、何段から師範の資格を取得可能かという明確な答えがありません。
これは、書道の持つ芸術性のため、判断にも客観的と考えながらも、主観的判断が存在することを意味しているのかもしれません。
書道の師範を取得できる段位は、流派によって?
書道の師範の資格を取得できる段位は、何段からという明確な規定は、流派によって違います。
書道の師範の免許は、民間資格の一つであり、団体による独自の判定基準での認定がなされるため、一概には言えません。
しかも、書道の師範にも、指導できる年齢や段階によって種類を区分した流派なども存在します。
書道の師範を目指す場合には、自分が所属しようとする流派や団体の規定を調べておくことをおすすめします。